硫黄岳 八ヶ岳
硫黄岳の山頂に立つと四方に白い山の連なりが手に取るように見渡せます。正面には、雪の残る横岳から赤岳に架けての稜線の厳しさが伝わってきます。時々そんな雪原に点のような登山者の姿がゆっくり動いていました。
硫黄岳の山頂に立つと四方に白い山の連なりが手に取るように見渡せます。正面には、雪の残る横岳から赤岳に架けての稜線の厳しさが伝わってきます。時々そんな雪原に点のような登山者の姿がゆっくり動いていました。
桜平の春はもう少し待たなければなりません。山へ登る前日、麓をふらふらしながら林道の終点までやってきました。夕日は遠くの山の端に落ちようとして最後の輝きを見せています。
夏沢鉱泉から山道になり道幅は狭くなってきました。しかし、傾斜は緩く雪も締まって快適に歩く事が出来ます。踏み後は固く周りより一段高くなって、そこだけ廊下のようになっていした。
谷筋の登山道にも朝日が当たり始め、雪も溶け出し春山らしい道になっていきます。
静まりかえった森にも朝日が当たり木々の間から漏れる光で柔らかい輪郭が絵画のように輝き始めました。
傾斜がきつい所も終わって、ほっと一息付けるようになりました。
心地よい風と青空の下、大きなケルンを指導標として頂上を目指して登ります。
山頂に近く傾斜は緩やかにになり最後の雪原を渡ります。
山頂に着くと今まで見えなかった南八ヶ岳の主な山容を眺めることが出来ました。中でも横岳から赤岳にかけての稜線は、険しさも見せ心をワクワクさせられます。
モノクロームの世界は険しさが際立って見えます。
北面には大きな火口壁があり、この山の特徴を示しています。山頂を北側へ歩いて行くと富士山が遠くに眺めることが出来き、麓から見る八ヶ岳と山頂から眺める麓、どちらもすてきな一時を過ごす事ができました。
桜平の駐車場に現れたカモシカは人がいても逃げることも無く餌を食べています。暫く眺めていると、ゆっくりと立ち去っていきました。