018 今はなき獅子口小屋
Shishiguchi hut, now defunct
Prototype=獅子口小屋/Tokyo of Okutama area
Scale=1:45
Size=W685mm x D555mm x H330mm
着想 Diorama Concept
ある夏の日、奥多摩の沢歩きを楽しみ、山頂からの帰路、大きな石造りの煙突が特徴の山小屋がありました。煙突は下の部分が大きく上部まで石が積み重ねられ家の下部と同じ仕様になっています。内部は大きな暖炉をそなえ、冬訪れると暖かく迎えてくれたと思います。
手元に40年ほど前に撮った数十枚のモノクロ写真が残っています。ちょうど模型を作るための資料になりました。写真を参考に制作した私の心像風景のようなものです。
石段の道を登ると小屋の前にでて大きな石積みの煙突が迎えてくれます。壁は細めの丸太を組んで作っています。前の二つの小屋は休憩所でイスとテーブルがあり、登山者はお茶を飲んだりお弁当を食べたりしています。この小屋の下側は急傾斜になっているため下から立ち上げています。
小屋を遠望すると、山小屋(母屋)や休憩所そして物置などがバランス良く配置され、小さな世界を作っていました。
一度は泊まってみたくなるような小屋になったでしょうか。